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「ディア・ドクター」。

西川美和監督の最新作「ディア・ドクター」の
試写会に行ってきました。

西川美和監督といえば「ゆれる」ですが
今回の作品も「観る人の考える余地」が
たくさんある作品でした。

インタビューでも映画は観る側が想像して補えるような
余白のようなものがあるといいというような感じのことを
おっしゃっていた記憶があります。
確かに、全てを見せられるよりそのほうが面白い。

ただ、西川監督の作品はその「余白」の部分が結構多いかな
人それぞれの感じ方だと思いますが、私には。
微妙ですが、もうほんの少し提示されている方が
ありがたいような。

なのでこの「ディア・ドクター」
たくさんたくさん考えさせられました。
「本当」って何なんでしょう・・・

物語は過疎地の村で慕われていた医者が
謎の失踪をした「現在」と失踪に至るまでの
「過去」が交互に描かれています。

失踪した医者役の鶴瓶さんは秀逸でした
特に研修医・相馬(瑛太)に「本当のこと」を告白するところや
井川遥との失踪寸前の場面は素晴らしかった。
この作品は役者さんたちが実力者ばかりなので
どの人をとってみてもいい味をだしていらっしゃるんですけどね。

【あらすじ】
二か月前、研修医の相馬(瑛太)が村に赴任した。田舎の医療に戸惑い
ながらも村中の人々から神様のように慕われる伊野(笑福亭鶴瓶)の
働きぶりに共感を覚えるようになっていく。ある日、かづ子(八千草薫)
という未亡人が倒れた。かづ子は自分の体がもうよくないことに気づいて
いて、医者である娘(井川遥)に病状を黙っていてほしいと伊野に頼み、
伊野はそれを引き受けた。その嘘を引き受けたことにより伊野自身が
隠してきた嘘が浮かび上がってくる・・・



by wasahana | 2009-06-04 23:42 | MOVIE

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by wasahana
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